少年法とは
◆少年法が今問題となっています。1997年の神戸連続殺傷事件(いわゆる酒鬼薔薇事件)で少年法がクローズアップされました。その後、2004年に長崎県で発生した十一歳の少女による同級生殺害事件も少年法改正論議に拍車をかけています。
◆少年法による少年犯罪の処遇が西欧など海外に比べ生ぬるいので、少年犯罪が増加・凶悪化・低年齢化しているという考えが国民の理解を得て2000年に少年法は改正されました。少年法を厳罰化することによって、少年犯罪が減少するだろうと考えたのです。そして、今さらに少年法を厳罰化すべきではないかが問題となっています。
◆しかし、少年法の厳罰化で少年犯罪は減少するのでしょうか。検証を客観的にする必要があると思います。実は、法務省から出版される「犯罪白書」によると少年法改正で厳罰化しても、少年犯罪の増減はほとんどないのです。犯罪白書をみると、昔と比べて少年犯罪が増加したり低年齢化しているわけでは無いという統計結果がでているのがわかります。
◆少年犯罪の激増というのはメディア側の誇張の面があるようです。少年法を厳罰化しても少年犯罪数が変わらないのは、少年法という法律を知らない子供がほとんどだからです。たしかに、厳罰化は被害者感情には沿ったものとなります。しかし、犯罪を犯した少年の更生を真剣に考えるなら、社会復帰した少年をどう受け入れていくかという仕組みづくりも考えた少年法でなければならないと考えます。